ソニーのトランジスタテレビといったら第一号の8-301が有名ですが、こちらもマイクロテレビというジャンルを開拓したモデルとして有名です。ソニーの歴史を振り返るときにもトランジスタテレビといったら取り上げられる率が高いと思います。
5-303型は5インチでコンパクトなモデルであり、それを使ったライフスタイル等も広告展開に表現されて世界的に有名でもあります。これを皮切りに他社からもマイクロテレビが発売されて、トランジスタテレビはこのようなコンパクトな機種に代表されるジャンルとして確立しました。
5インチテレビの初代
このモデルを皮切りにソニーのマイクロテレビはモデルチェンジを繰り返して1960~1970年代まで代を重ねていきました。電源スイッチと音量、チャンネルつまみ、画質調整つまみがシンプルに並べられ、視聴する際に上下角度調整する台座も備えていました。写真にあるのは海外モデルで、チャンネルの番号が日本のものとちょっと違います。海外展開を経てソニーの名前は広がっていきその後の活躍は言うまでもありません。
カタログ画像
このマイクロテレビは広告展開も幅広くされたので多数の資料が存在します。国内で流通した単品カタログから、ソニーのテレビすべてを網羅した総合カタログ、また商品購入時に付属するソニー製品のしおりにも掲載がされていました。海外でも白黒からカラーまでカタログ、チラシが存在し当時のソニーの力の入れ具合をうかがうことができます。
当時の広告チラシ(1枚もの)
当時の単品カタログ これ以降SONYロゴを上部に冠したカタログ表紙で統一される
「世界一軽い・小さい」「トランジスタがテレビを変えた」等のキャッチフレーズで大々的にアピールされています。1960年代前半、このテレビがソニーという企業を大きく前進させていったといえるでしょう。
兄弟・姉妹機種
5-303の発売後、このモデルをベースにした兄弟・姉妹モデルが多数発売されます。また他メーカーで発売されたもの、ビデオモニターとしての仕様品や海外ではUHFチューナー付きモデルも登場し、バリエーションの豊富さがうかがえます。
5-202 シルバーモデルのボディで5-303からバッテリー充電機能を除いたモデル
5-205 「デラックス」という名で木目調の操作パネルとブラウンのボディーが与えられた
SANYO 5-TP1 三洋電機へOEM供給されたモデルで上部の取っ手とアンテナ位置が違う
5-305UW 海外のみで発売されたUHFチャンネル搭載モデル
TLM-105 テレルッキーシステムの監視カメラと合わせて使用されたビデオモニター
5-303や5-202はオークションではよく見かけますがめったにお目にかかれない上記の製品がたまに出品されていたりすることがあるので見逃せないです。5-303自体も本体のみだったり付属品や箱付きのものが出品されていたりと奥が深いです。
付属品や箱をそろえたフルセット
私はこのテレビが特に好きで5-303はもちろん、説明書や付属品をそろえた箱とともにフルセットを時間かけて揃えました。あと整備のためのサービスマニュアル等関連製品も集めている最中です。古いものなのでオークションやフリマサイトをコツコツとチェックしているところですが、収集していくだけでなく修理して普段から視聴できるように整備していきたいと思っています。
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