このラジカセはバブルラジカセと分類されるものにおいては初期のものとされるPanasonicのFD65のマイナーチェンジ版で既にFD65の後継モデルとして発売されていたDT70より下に位置づけられたものです。カタログによる扱いも小さなものでした。バブルラジカセを扱うサイトでもあまり見かけないと思います。
ラジカセのデザインとしては、それまでにあったラジカセにCDをタテに配置したものとも違い、カタログ写真で見るよりもどっしりした印象を受けます。FD65の時からパナソニックの機種にあるトレイ式CD部の横に操作ボタンを集中させ、早い段階からカセットテープ部をロジックメカにするなど、バブルラジカセ界においても先進性があると思います。
またFD65との違いは時代の移り変わりにより意匠がすっきりとしてきたこと、操作部に10キーが備わり使いやすくなっています。しかし廉価モデルの位置づけのためか、レベルメーターとFMラジオの有線接続部が除かれています。しかしいちばん良い点はFD65の端子がLINE OUTなのに対し、DT60はAUX端子に変えられていて、切り替えで他の機器の音声が聞けるという点ですね。
今回入手したのもそうですが、この頃のパナソニック機によくあるスピーカーエッジがウレタンのためボロボロになっているのが多く、他のオークションを見ても例外なく劣化していることが伺えます。自分の機種はガムテープ跡が付いていて取りにくい状態になっていてこれはキャビネット部がガムテープ付着によりその部分が溶けてしまっている?ような状態になっています。
今後FD65のほうも入手してみて比べてみようかなと思っています。
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